誘導灯・誘導標識とは？

みなさんこんにちわ。

今回は誘導灯・誘導標識の概要（種類や大きさ）についてお話していきます。

古い誘導灯器具は火災の恐れがありますので早めの交換をお勧めしています、詳しくは下記の記事を参照してください。

誘導灯、誘導標識の点検要領を知りたい方は下記の記事を参照してください。

誘導灯、誘導標識の点検票記入例を知りたい方は下記の記事を参照してください。

誘導灯、誘導標識の設置基準を知りたい方は下記の記事を参照してください。

誘導灯ってなに？

誘導灯とは、地震や火災などの有事の際に地上（又は安全な場所）へ通ずる通路へ導いてくれるのが誘導灯や誘導標識で、誘導灯は蛍光管やＬＥＤで発光しているもの、誘導標識は自ら発光はしませんが蓄光塗料を使用することにより暗闇で光るものです。（最近は自ら発光する誘導標識もあるそうです）

飲食店や映画館などの主要な出入口や避難階段の入口や廊下などに付いていて、大型商業施設なんかだと、誘導灯に点滅装置(フラッシャー)や音声誘導装置などが一体になっている誘導灯もあり、火災等があると点滅発光して「ピンポーン、非常口はこちらです」と音声で誘導してくれるものもあります。

しかもこの音声は日本語と英語（地域により異なる）で避難誘導してくれます。

避難口誘導灯（フラッシュ付）の例

①誘導灯には避難口誘導灯と通路誘導灯と客席誘導灯の３種類があり、

避難口誘導灯は出入口や階段の入口などに設置されている緑地で白色シンボルになっており、主に「避難できる出入口はここだよ」と誘導するものになります。
通路誘導灯は廊下や通路に設置されている白地に緑色シンボルの誘導灯になり、主に「避難できる出入口はこの先にあるよ」と誘導するもので、階段に設置される階段通路誘導灯もあります。
客席誘導灯は映画館などの客席の通路に付いていて、足元をやさしく照らして真っ暗な客席部分を安全に避難できるように点灯している灯火が客席誘導灯になります。

②誘導標識には中輝度蓄光式誘導標識と高輝度蓄光式誘導標識の２種類が存在し、これらは暗闇で光る明るさ（輝度という）により分別していて、それぞれに避難口誘導標識と通路誘導標識があります。

通路誘導灯の例

中輝度蓄光式誘導標識の例

高輝度蓄光式誘導標識の例

この大きさにも規格があり、大きい方から

になり、BH級とBL級は大きさは同じですが明るさが違い、

になります

以前は大型（蛍光灯40w２灯）、特殊大型（32ｗ・35ｗ・40wのいずれか１灯）、中型（20w１灯）、小型（10w１灯）で分れていました。

最近の主力はLEDで明るく省電力かつ長寿命で言うことありませんが、一昔前は冷陰極というものが使われていて、省電力、長寿命の小型蛍光灯と言った位置づけで、それよりも前は蛍光灯が主力であり、それよりも前は豆電球を使っていた器具もありました（停電時のみ豆電球）。

ちなみに蛍光管の一般的な寿命は大きさ（10ｗや20ｗ）にもよりますがおよそ6000～12000時間になり、一年間つけっぱなしにするとおよそ9000時間なので、蛍光管はおおむね一年で寿命ということになります。

一方、冷陰極やLEDは誘導灯器具にもよりますが20000～60000時間が交換時期の目安で、あくまでもメーカーが交換を推奨する目安で60000時間経過で不点灯する訳ではなく、ものによっては15年くらい点灯している冷陰極もあるので寿命は長いといえます。

ちなみに消費電力は　LED＜冷陰極＜＜＜蛍光灯　で、ＬＥＤがダントツで省電力です。

仕事で誘導灯を点検していても光源が切れないってのはとても楽ですし、蛍光管タイプみたいに球切れしている場合に備えて予備の蛍光管と点灯管を持ち運ばなくても良いので助かります。

外観からの確認と簡単な操作で点検することができますのでぜひやってみましょう。

誘導灯の本体に変形・破損・腐食がないか確認します。
誘導灯の表示面が割れ・変色・変形していないか確認します。
誘導灯の光源が正常に点灯しているか確認します。（特に蛍光管タイプ）
誘導灯本体の非常電源点検スイッチを操作して（ヒモを引っ張る・ボタンを押す等）非常電源（バッテリー）に切り替わり点灯するか確認します。
誘導灯の前に物品等（カーテン・ポスターなど）があり、誘導灯を視認出来なくなってないか確認します。
誘導灯のインジケータ（赤色・緑色のランプ）を見て異常がないか確認します。最近の器具は緑色ランプが常時点灯、赤色ランプは常時消灯が正常なので、緑色ランプ点滅とか赤色ランプ点灯・点滅でなにか異常があるということになります。

誘導標識の日常点検は２・５番を確認していただければ大丈夫です。