M型発信機とは

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皆さんこんにちわ

今回は消防機関へ通報する火災報知設備の一部である「M型発信機」というものについて解説したいと思います。

先日、有志からM型発信機と思われる画像を頂きましたので併せて紹介したいと思います。

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M型発信機って?

皆さんおなじみの「P型発信機」は良くご存知かと思いますが、この「M型発信機」とはなんでしょうか?

早速調べてみると「まだ電話が普及し始めた頃に街頭や建物内にこのM型発信機が設置されて、消防機関(消防署)への直通の信号を発信して火災を知らせる為のもので、現在では製造・設置はされておらず法令の中でのみ存在する発信機」となっていました。

消防六法の本の中にはちゃんと記述があり、「固有の火災信号を受信機に手動により発信するものをいう」との記載で、消防機関へ火災信号を送付していただろう感じになっていました。

確かに現在では一般家庭にも電話が普及し、防火対象物にも「火災通報装置」が設置されていますのでM型発信機は姿を消していったのではないかと思います。

「法令の中でのみ存在する」とのことなので確認すると、火災通報装置の点検票や着工届などには記載できる部分が残っていました(下図参照)

消防機関へ通報する火災報知設備の点検票 その2 M型発信機の部分
消防機関へ通報する火災報知設備の点検票 その2 M型発信機の部分

点検票をよく見てみると「常夜灯」などの点検項目があり、街頭に設置されていただろう項目になっています。

現存するM型発信機の外観

それでは有志から頂いたM型発信機と思われる写真をご紹介したいと思います。

これはとある歴史ある建築物に設置されているものになります。

現存するM型発信機と思われるもの
火災通報 119番と記載のある発信機

上の写真は全体の写真で、発信機の上には火災通報を知らせるベルと、カバーが透明な位置表示灯(常夜灯?)があり、下の写真の赤い発信機に「火災通報 119番」と記載されていますのでまさに上記でお話したM型発信機だと思われます。

発信機の下で配線は切られているので使用はできませんが、現在ではほぼお目にかかれない物なのでとても貴重ではないかと思います。

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございます。

今回は消防機関へ通報する火災報知設備の一部である「M型発信機」についてお話させていただきました。

現在では製造・設置されていませんので見かける事はありませんが、法令の中では生き続けている発信機で点検票などには点検項目が残っていますけど、点検などを行うことはありませんので雑学として「昔はこんな設備があったんだ」くらいに覚えておくのも良いかと思います。