消防用設備の点検(メンテナンス)

皆さんこんにちは。

前回の記事で、消防用設備の種類っていっぱいあるんだねーってお話をさせて頂きましたが、今回はその消防用設備のメンテナンスについて説明させて頂きます。

ちなみにこのメンテナンスの話は一般家庭に置いてある消火器とかには当てはまらないのであらかじめよろしくお願いします。

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メンテナンスって何?

メンテナンス=点検(維持管理)です。消防用設備って火災などの有事に使用しますので、いざって時に使用出来なかったなんて消防用設備の意味がありません。

その為にいつでも消防用設備が使える様に点検や整備をしましょうって消防法で決められています。

消防法第17条3の3に点検やってねって事が記載されています。

なんか難しく書いてありますが要約すると「劇場、飲食店、ホテル、病院、工場とか(防火対象物っていいます)の関係者(社長・管理者・オーナーとか)は、建物に設置してある消防用設備等がいつでも使えるように点検・維持管理して、消防署に点検したよーって報告してね。」こんな感じです。

防火対象物ってなんなの?って方はこちらへ→防火対象物とは

また、専用の用語をこちらに詳しく解説していますので、時間のある方はどうぞ。

この点検ですが、一部の防火対象物を除いて関係者でも点検できます(←ここ重要)

ですが、一般の方に点検のスキルがあるか?っていうと・・・なかなか難しい所です。

そこで、消防用設備の点検・整備などを専門に行うことができる消防設備士って国家資格を所有する技術者がいます(私もその一人です。)

まぁもちはもち屋って言葉がありますのでそちらの方々におまかせしてしまうのも一つの手段ですが、せっかくこのブログを開設させてもらったので、一般の方にでもこの点検ができるような解説を後々していこうと思うのでそれはこちらから↓

消火器の具体的な点検方法 点検実務編(一般の人向け)

消火器の具体的な点検方法 書類記入編(一般の人向け)

点検ってどのくらいの頻度でやればいいの?

ってお話ですが、基本的には年2回行い、内一回は機器点検、もう一回は総合点検を行い、その結果を決められた形式の書類に設備ごとに記載して消防署に報告します。

機器点検

機器の適正な配置、損傷の有無等外観から判断できる事項、または簡易な操作によって行う点検。 別名外観点検

総合点検

機器・設備の全部及び一部を作動・使用することにより総合的に機能を確認する点検

となっております。

例えば屋内消火栓設備で機器点検なら消火栓ポンプを動かして確認するだけで良いのですが、総合点検は機器点検の内容に加えて実際に放水する試験を行わなければなりません。

総合点検の一部及び全部を作動して・・・は意外に大変なのです。

報告はいつまでにすればいいの?

これは防火対象物によって決まっています。

いろいろな人が出入りする建物(劇場、パチンコ屋、飲食店、デパート、病院などの特定防火対象物と呼ばれるもの。)は年1回の報告。

それ以外の防火対象物(工場、学校、宿舎などの非特定防火対象物と呼ばれるもの。)は三年に一回となっています。

いろいろな人が出入りする特定防火対象物はいざ火災が起きると惨事になりやすいので、非特定防火対象物に比べて報告期間が短くなっています。

機器点検はどのように点検すればいいの?総合点検は?

これは点検する内容が決まっていて、消火器なら↓

  • 消火器がおいてある場所は適正ですか?(障害物がない、風雨が当たらない等)
  • 消火器がおいてある場所の直近に標識・表示はありますか?
  • 消火器の本体容器に変形・腐食などありませんか?

って点検項目がいろいろあるのでそれにそって点検し、その結果を消火器具点検票って書類に記入して消防用設備等点検結果報告書って書類と一緒に消防署に報告します。

点検票・報告書のダウンロードはこちらから↓

一般財団法人 日本消防設備安全センター

それ、あぶないよ?

でも自分じゃ点検できないしー、業者頼むとお金かかるしー、ぶっちゃけ火災なんて起きないから点検なんかしなくてもいいんじゃね?、なーんて考えているそこのあなた!!その考えは非常に危険です。
点検を行わないということは・・・
→機器・設備がいざっていう時に使えない
→火災発生
→警報が鳴らないから火災発生に気づくのが遅れる
→消火設備が動かないから消火できない
→避難設備が使えないから上層階から地上(安全な場所)に逃げられない
→建物の中にいた人が負傷する
→次の日新聞の一面報道
って流れになるでしょう。

昔ホテルニュージャパンって所で火災があったのを皆さん御存知ですか?死者33名をだしてしまった大惨事火災です。

このニュージャパンも消防用設備の点検を経費削減という理由から点検を行わなかった(まぁそれだけが原因ではありませんが)為に大惨事を引き起こしてしまいました。

逆にしっかりと消防用設備点検を行い維持管理を徹底していた為に火災を最小限に抑えられた事例もあり、負傷者も出ずボヤで済んだので維持管理にかかった経費は無駄にはならなかったでしょう。

点検や報告をやらないとどうなるの?

罰則があり、30万円以下の罰金・拘留になります。が、それだけではありません。

某市では平成30年度から、消防用設備に重大な不備、欠陥があるなどの市内の防火対象物を市のホームページで公開する取り組みを始めています。

ホテル・飲食店などの特定防火対象物がこれに該当するので、ホームページで建物名が好評されれば集客に打撃を与えるでしょう。

消防署の立入検査

また消防署も定期的に点検報告のない防火対象物をチェックしていて、報告がなければ立入検査に来ます。

はっきり言ってこの立入検査・・・すっっごいめんどくさいです(笑)建物の隅々まで検査確認され、やれ書類だせだの、やれ防火管理はどうなっているだのって事態になり、もううんざり!!ってなります。

それに立入検査で消防用設備を点検報告していなかったり、不良・不備が見つかれば、改善(計画)報告書って書類を出して早急に改善しなさい!って言われるでしょう。この改善(計画)報告書を記入するのもめんどくさい。

ですので点検報告をやらないメリットを私はあんまり感じられません。
大事なことなのでもう一度言います
消防署の立入検査はとても大変です。

ちょっと長々と書いてしまいましたが、消防用設備の点検と報告はだいたいこんな感じなんだってのが理解していただければうれしいです。