みなさんこんにちわ。
今回はスプリンクラー設備の点検票記入例をやっていきます。
記入例は閉鎖式のSPヘッドで湿式での記入例になります。
点検票 その1
その1の部分は「消火水槽のボールタップが漏水していたので交換した」という不良&改善があったので記入してあります。
屋内消火栓と同じで、点検者記入欄の下部に電動機・内燃機関とポンプの製造者名と型式を記入する場所があるので記入します。
点検項目(水源・加圧送水装置等の欄)は点検要領にそって記入していきます。
途中の「電圧計・電流計」の電流値は流量性能試験時の値を記入してあります。
「開閉器・スイッチ類」のブレーカーは一番電源側に近い(一次側)ブレーカーの機種・容量を記入してあります。
点検票 その2
上から起動装置、電動機、ポンプ、呼水槽、補助水槽と記入していきます。
補助水槽は補助加圧ポンプなどが設置されていて、ない場合があります。
点検票 その3
その3は、配管、送水口、SPヘッド、アラーム弁、一斉開放弁、補助散水栓などを記入していきます。
ろ過装置にはフート弁付属のろ過網や、Y型ストレーナなどがあり基本的にはどちらかが付いていると思います。
点検票 その4
その4から総合点検の部分になります。なので機器点検のときはその4・5は全て斜線になります。
ここではポンプ、放水圧力等を記入していきます。スプリンクラーの末端試験は任意の箇所で行えば良い(全部やらなくても良い)のですが、私は仕事では全部の末端試験を行っています。
なのでその測定値を備考欄に全て記入するのは無理なので、別紙に測定値を記入しています。記入例では5ヵ所だけなので備考欄に記入しています。
点検票 その5
その5では補助散水栓の部分の記入になります。
補助散水栓を放水したときの放水圧力と、それを基に計算した放水量を記入します。
計算式はノズル径×ノズル径×係数(0.653)×√(10×放水圧力(Mpa))です。あとは備考欄に記入することがあれば記入します。
この記入例では末端試験の測定値と、屋内消火栓と同じに締切運転と性能試験の値を記入しています。
まとめ
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
今回の記入例は一般的な閉鎖型SPヘッド使用の湿式スプリンクラーを記入してみました。
一言に閉鎖型の湿式といっても現場ごとに付属機器も違ってくると思うので一概に「これで大丈夫」っていうのはありません。
ですが、ポンプ方式で水を送って消火するっていう基本は消火栓などと同じなので、その基本が出来ていれば問題ないかと思います。