スプリンクラー設備の点検要領 その3

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皆さんこんにちは。

では前回の続きで、スプリンクラー設備の点検票のその3をやっていきます。

 

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配管等

管・管継手

変形・破損・漏れ等がなく、他のものの支えつりなどに利用されていないか確認する。

支持金具・つり金具

脱落・緩み・曲がり等がないこと

バルブ類

変形・破損・漏れ等がなく、開閉位置が適正で開閉操作が容易に出来るか確認する。

ろ過装置

ろ過網等の変形・破損・漏れ・異物の堆積等がないか確認する。このろ過装置にはY型ストレーナやフート弁に付属するろ過網も含まれます

逃し配管

変形・破損・腐食・漏れ等がなく、逃がし水量が適正であるか確認する。※設置時と比べて著しい差がないこと。

配管等について詳しくは下記の記事を参照してください。

消火栓等の配管について
この記事では消防用設備等に使用できる配管の規定についてお話しています。JIS規格のものを使用する、使用できる管継手(フランジ継手とそれ以外の継手)、バルブ類の規定(材質や耐圧力など)、配管の支持間隔などについて詳しく解説しています。

 

逃し配管について詳しくは下記の記事を参照してください。

消火栓ポンプのよくある話
この記事では消火設備のポンプについて意外と知らない事について 締切運転時の電流値はなぜ小さいのか?逃がし管の役割とは?締切運転と性能運転の違い?オリフィス式の流量試験装置の使用方法などを詳しく解説していますので見て損はありません。

 

流水検知装置二次側配管(乾式・予作動式のものに限る)

排水が適正に行われているか(配管内に水が入っていないか)、予作動式のものなど二次側に圧力の設定を必要とするもの(圧縮空気等で加圧など)は設定値どおりであるか確認する。

※点検及び点検終了後の復元は、当該設備の構造等を熟知したものが行うこと。

標識

制御弁・末端試験弁である旨の表示、又開閉状態を示す標識が適正に取り付けられているか、その標識に破損・脱落・汚損等がないか確認する。

 

送水口

周囲の状況

周囲に使用上・点検上及び消防ポンプ自動車の接近に障害となる物品等がなく、送水活動に障害となるものがないか確認する。

外形

目視およびホースの差込み金具(ねじ式金具)の着脱操作により以下を確認する。

    • 漏れ・変形・破損・パッキンの老化等がなく、異物の混入がないこと。
    • ホース等の着脱が容易に出来ること。
    • 差込み式のものにあっては、爪部分・スプリング部分に錆等がないこと。
    • ねじ式のものにあってはねじ山のつぶれがないこと。
    • 保護具が設けられているものにあっては、保護具の変形・破損等がないこと。

標識

スプリンクラー設備用送水口である旨及び送水圧力範囲を表示した標識が適正に設けられているか、またその標識に破損・脱落・汚損等がないか確認する。

 

スプリンクラーヘッド

外形

漏れ・変形・破損・腐食等がなく、他のものの支え・つり等に利用されていないか確認する。

感熱障害

ヘッド周辺に感熱を妨げるものがないか、ヘッドに塗装・異物の付着がないか、保護カバー付きのものは保護カバーに変形・破損・脱落等がないか確認する。

散水分布障害

ヘッドの周囲に散水分布を妨げる物品がないか、ヘッド保護カバー付きのものは保護カバーに変形・破損・脱落等がないか確認する。

未警戒部分

間仕切り・たれ壁・ダクト・棚等の変更・増設・新設等によりヘッドが設けられていない未警戒部分がないか確認する。

適応性

使用目的の変更によりヘッドの標示温度に影響を及ぼす室温の変更等がなく、設置場所に適応したヘッドが設けられているか確認する。

 

流水検知装置・圧力検知装置

バルブ本体等

目視又は検知装置の試験弁・末端試験弁の操作によりバルブ本体、付属バルブ類、圧力計等の機能を確認する。

  • 漏れ・変形・破損等がないか。
  • 圧力計の指示値が適正であるか。
  • 開閉位置及び機能が正常であるか。
  • 「常時開」「常時閉」の表示が適正であるか。

リターティング・チャンバー

変形・破損・腐食等がなく、オートドリップ等による排水が有効で、遅延操作が適正であるか確認する。

圧力スイッチ

変形・破損・端子の緩み等がなく、設定圧力値が設計図書どおりで、設定圧力値どおりに作動するか確認する。

音響警報装置・表示装置

流水検知装置の試験弁・末端試験弁の操作により以下を確認する。(※乾式・予作動式にあっては流水検知装置一次側の止水弁を閉止して行うこと)

  • ベル、サイレン、ゴング等の鳴動等が確実に行われるか。
  • 表示灯等に破損等がなく、確実に表示されること。

減圧警報装置

制御弁及び加圧弁を閉じた後、排水弁又は排気弁等の開放操作により減圧させ作動圧力が適正か、設定圧力における警報が確実に行われるか確認する。

 

一斉開放弁(電磁弁含む)

  • 目視・ドライバー等により漏れ・変形・破損・腐食・電磁弁等の端子の緩み・脱落等がないか確認する。
  • 一斉開放弁の二次側の止水弁を閉止するとともに排水弁を開放し、手動式起動操作部の操作により、一斉開放弁が確実に起動し、放水されるか確認する。

 

排水設備

放水型ヘッドを用いるスプリンクラー設備に限る

  • 破損・詰まり・排水の障害となる物品の放置等がなく排水が確実に行われるか確認する。

 

補助散水栓箱等

補助散水栓箱

周囲の状況

周囲に使用上・点検上の障害となる物品がないか確認する。

外形

変形・破損等がなく、扉の開閉が容易に、かつ確実に出来るか確認する。

表示

「消火用散水栓」又は「消火栓」の表示が適正であるか確認する。

ホース・ノズル

外形

変形・破損・腐食等がなく、正常に収納されているか確認する。

操作性

一人でホースの延長及び格納を行い、ノズルの手元開閉装置の操作が容易にできるか、ホースの延長・格納が容易に行えるか確認する。

補助散水栓開閉弁

漏れ・変形・破損等がないか、開閉操作が容易に行えるか、天井に設けるものにあっては自動式のものであるか確認する。

※点検後、補助散水栓開閉弁を閉止してホース内の水を排出し、ノズルの手元開閉装置を閉止して収納する。

表示灯

変形・破損・脱落・球切れ等がなく、正常に点灯しているか確認する。

取付面と15度以上の角度となる方向に沿って10m離れたところから容易に識別できるか確認する。ただし、補助散水栓の開閉弁を天井に設ける場合は、補助散水栓箱の直近に設けられており、取付位置から10m離れたところで、かつ、床面からの高さが1.5mの位置から容易に識別できるか確認する。

使用方法の表示

表示内容が適正であり、汚損、不鮮明な部分がなく、適正に取り付けられているか確認する。

降下装置

周囲の状況

使用上・点検上の障害となる物品等がないか確認する。

外形

変形・破損等がないか確認する。

表示灯

変形・破損・腐食・球切れ等がなく正常に点灯しているか、取付面と15度以上の角度となる方向に沿って10m離れたところから容易に識別出来るか確認する。

表示

汚損・不鮮明等がなく適正に取り付けられているか確認する。

機能

押しボタン等の操作により以下を確認する。

  • 消防用ホースを床面からの高さが1.5m以下の位置まで降下できる措置が講じられているか。
  • 消防用ホースの延長及び放水の操作が安全に行える速度で降下するか。

 

耐震措置

貯水槽、配管、加圧送水装置等の据付支持等を目視及びスパナ等により確認する。

  • 可とう式管継手等に漏れ、変形、破損、腐食等がないか。
  • アンカーボルト、ナット等に、変形、破損、緩み、脱落、腐食がないか。
  • 壁又は床部分の貫通部分の間隙、充てん部については、施工時の状態が維持されているか。

 

次回は総合点検部分のその4、その5を説明していきます。