泡消火設備の点検要領 機器点検編

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皆さんこんにちは。

今回は泡消火設備の点検要領(機器点検の部分)について解説していきますが、令和3年5月27日消防予第270号通知(消防用設備等の点検要領の一部改正について)に併せて内容を更新しています。

 

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水源

貯水槽

変形・破損・漏水・漏気・腐食等がないか目視にて確認する。

水量

  • 水位計や検尺棒などで水位を測定し規定の水量があるか確認する。
  • 他の設備と水源を兼用している場合は規定量があるか算定する。
  • 水源が河川や湖などの自然水利の場合、四季を通して規定量が確保されているか確認する。

規定水量があるかの確認をする場合には下記の記事を参照してください。

 

水状

目視、バケツなどで採水し、浮遊物・沈殿物・腐敗がないか目視やバケツ等で採水して確認する。

給水装置

目視、排水弁の操作により以下を確認する。

変形・破損・腐食等がなく減水状態で給水し、満水状態で給水停止するか確認を行うが、排水量が非常に多い又は排水弁がないものは次の方法で確認する。
    • 水位電極を用いるもの(FMバルブ、電動弁など)は、電極の配線を外して(又は試験スイッチ等を操作して)水量不足状態を擬似的に作りだして給水装置を作動させ、その後、電極を戻して(試験スイッチ等を操作して)給水完了状態を擬似的に作りだして給水装置を停止(復旧)させて確認する。
    • ボールタップを用いるものはボールタップを水中に埋没し擬似的に減水状態を作りだして給水させ、その後ボールタップを戻して満水状態にして給水が停止するか確認する。

水位計

目視、水量を操作して以下を確認する。

変形・破損などがないか、水位の指示値が適正かなどを確認する。マンホール等を開けて検尺棒等で水位を測定し、その後排水弁を開けて排水し、水位計の指示値が変化するか、指示値が適正か確認する。

この水位計には消火水槽の満水や減水を検知するフロートや電極棒なども含まれる。

給水装置や電極棒の操作・点検法方について確認したい方は下記の記事を参照してください。

 

圧力計(圧力水槽方式の場合に限る。)

変形・破損などがなく、圧力計のゲージコック又はバルブ等を閉めて圧力計を取り外し、ゼロ点を確認した後、圧力計を取り付けゲージコックまたはバルブ等をゆっくり開けて指針の作動状況および圧力の指示値を確認する。圧力計のゼロ点の位置、指針の作動が円滑か、圧力の指示値が適正か目視や操作により確認する。

バルブ類

変形・破損・漏れ等がなく、開閉位置が適正で容易に開閉操作ができ、「常時開」「常時閉」の表示がされ、表示通りの状態になっていることを目視や開閉操作にて確認する。

 

加圧送水装置

ポンプ方式

電動機の制御装置

周囲の状況

使用上または点検上の障害となる物品等がないことを目視にて確認を行う。基本的にポンプ室は不燃専用室になっているのでポンプ室内に可燃物等の物品を置いたりしてはいけない。

外形

変形・破損・腐食等がないことを目視にて確認を行う。

表示

銘板などの表示に不鮮明・脱落などがなく、適正になされていることを目視にて確認を行う。

電圧計・電流計

変形・破損等がなく指針の位置が適正であり、電圧計等がない機種は電源表示灯が点灯しているかを目視にて確認を行う。

開閉器・スイッチ類

変形・破損・脱落・端子の緩みなどがなく、開閉位置及び機能が正常であるかを目視やドライバー等、開閉器の操作にて確認を行う。

ヒューズ類

破損・溶断などがなく、指定された種類及び容量のものが使われているかを目視にて確認を行う。

継電器

脱落・端子の緩み・接点の焼損・ほこりの付着などがなく、確実に作動するかを目視やドライバー等、スイッチなどの操作にて確認を行う。俗に言うリレーのことで、ほこりなどが付着している場合にはほこりが湿気を含み回路短絡して故障する恐れがあるので清掃を行う。

表示灯

正常に点灯するか目視やスイッチの操作により確認する。

結線接続

破損・脱落・断線・端子の緩みなどがないか目視及びドライバー等により確認を行う。

接地

断線・腐食などがないか目視や回路計にて確認を行う。

予備品等

ヒューズ・回路図・取説などが用意してあるか目視にて確認を行う。


起動装置
手動式起動操作部

周囲の状況

使用上・点検上の障害となる物品等がないか目視にて確認を行う。

外形

変形・破損・腐食等がないか目視にて確認を行う。

表示

不鮮明・汚損などがなく適正であるか目視にて確認を行う。

機能

一斉開放弁又は手動開放弁等の二次側の止水弁を閉鎖して、直接操作及び任意の放射区画で遠隔操作により以下を確認する。

    • バルブ類の開閉操作が容易で、加圧送水装置が確実に起動するか確認する。
    • 始動表示灯が点滅または点灯するか確認する。

 

自動式起動装置
起動用水圧開閉装置

圧力スイッチ

変形、損傷、端子の緩み等がないか、設定圧力値が設計図書のとおりであるか目視やドライバー等にて確認を行う。

起動用圧力タンク

変形、損傷、漏水、漏気、腐食等がないか、圧力計の指示値が適正であるか、バルブ類の開閉位置が正常であり、開閉操作が容易にできるか目視にて確認を行う。

機能

設定圧力値を確認のうえ、排水弁の操作により加圧送水装置を起動させて、作動圧力値が設計図書のとおりであるか確認する。

火災感知装置

感知器

感知器の機能は、自動火災報知設備の点検要領に準じて行い、任意の放射区画において感知器の作動により加圧送水装置の起動を確認を行う。

    • 感知器は自動火災報知設備の点検要領に準じて判定すること。
    • 加圧送水装置が確実に起動するか確認する。

自動火災報知設備の点検要領を確認したい場合は下記の記事を参照してください。

 

閉鎖型スプリンクラーヘッド

以下の事項について目視にて確認を行う。

    • 漏れ、変形、損傷、著しい腐食等がないか
    • 他のものの支え、つり等に利用されていないか
    • ヘッドの周囲に感熱を妨げるものがないか
    • ヘッドに塗装、異物の付着等がないか
    • ヘッドに保護カバーが設置されているものにあっては、保護カバーに変形、損傷、脱落等がないか確認する。

 

電動機

外形

変形・破損・腐食等がないか目視にて確認を行う。

回転軸

手で回して円滑に回るか確認を行い、回らない場合は加圧送水装置等の電源を遮断して原因を追及する。

軸受部

潤滑油に著しい汚れ、変質等がなく、規定量入っているか目視や手で触れることにより確認を行う。

軸継手

緩みなどがなく、接合状態が確実かスパナなどにより確認を行う。

機能

電動機の著しい発熱、異常な振動、不規則又は不連続な雑音等がなく、回転方向が正常であるか起動装置の操作により確認を行う。

※ 運転による機能の点検を行うとき以外は、必ず電源を遮断して行うこと。

 

ポンプ

外形

変形・破損・腐食等がないか目視にて確認を行う。

回転軸

手で回して円滑に回るか確認を行い、回らない場合は加圧送水装置等の電源を遮断して原因を追及する。

軸受部

潤滑油に汚れ、変形等がなく、規定量入っているか目視や潤滑油を採取して確認を行う。

グランド部

著しい漏水がないこと及びポンプ運転時には適量の水が出てくるか目視や手で触れるなどして確認を行う。

グランドパッキンの調整方法や交換方法を確認したい方は下記の記事を参照してください。

 

連成計・圧力計

指針がゼロ点の位置を指すか、指針が円滑に作動することを以下の操作で確認を行う。

    • ゲージコック又はバルブ等を閉じて水を抜き、指針の位置を確認する。
    • ゲージコック又はバルブ等を開き、ポンプを運転することにより確認する。

性能

ポンプ吐出側に設けられている止水弁(メインバルブ)を閉じたのち、ポンプを起動させ、性能試験用配管のテスト弁を開放して、規定の流量を流して流量計及び圧力計、連成計にて以下の事項について確認を行う。

異常な振動・不規則又は不連続な雑音等がなく、吐出量及び吐出圧力が所定の値であるか。

流量試験等について詳しくは下記の記事を参照してください。

 

呼水装置

呼水槽

変形・破損・漏水・腐食等がなく、水量が規定量以上あるか目視にて確認を行う。

バルブ類

変形・破損・漏れなどがなく、開閉位置が正常で、開閉が容易に出来、「常時開」「常時閉」の表示が適正であるかを目視や手で操作することにより確認を行う。

自動給水装置

変形・破損・腐食等がないことを目視にて確認を行い、呼水槽の水量の2分の1に減水するまでに給水が始まるかを排水弁等の操作により確認を行う。

ボールタップ・FMバルブ、電動弁などがある。

減水警報装置

変形・破損・腐食等がないことを目視にて確認を行い、給水弁を閉じ、排水弁を開けて水位を下げておおむね2分の1の水量までに警報を発するか確認を行う。減水警報装置にはフロート式、電極棒方式などがある。

電極棒方式について詳しくは下記の記事を参照してください。

 

フート弁

吸水管を引き上げる、若しくは試験用ワイヤー(鎖など)を引っ張り、下記を確認する。ワイヤー等の試験器具がない場合はポンプの呼水漏斗のコックを開いて下記を確認する。

    • 吸水に障害となる異物の付着や詰まりがないこと。
    • 呼水漏斗から連続的に溢水いっすい(水があふれだす事)すること。
    • フート弁の逆止効果が正常であること。
性能試験装置

変形・破損・腐食等がなく、定格負荷運転時の状態が維持されているか目視やポンプを起動させることにより確認を行う。

 

高架水槽方式

高架水槽直近及び最遠の試験弁、又は一斉開放弁若しくは手動式開放弁の一次側配管における静水頭圧を目視にて確認を行い、変形・破損・腐食・漏水等がなく、所定の圧力が確保されているか確認する。

 

圧力水槽方式

排気弁を開放して以下の事項について確認を行う。

  • 変形、破損、腐食、漏水等がないこと。
  • 所定の圧力が確保されていること。
  • 圧力の自然低下防止装置の起動及び停止が確実に行われ、所定の圧力が得られ
    ること。
排気弁を開放する時は高圧力による危害防止の為、バルブの開放はゆっくり行うこと。

 

減圧のための処置

変形・破損・腐食・漏れ等がないか減圧弁などを目視にて確認を行う。

 

配管等

管・管継手

変形・破損・漏れ等がなく、他のものの支えつりなどに利用されていないか目視にて確認を行う。

支持金具・つり金具

脱落・緩み・曲がり等がないことを目視や手で触れることにより確認を行う。

バルブ類

変形・破損・漏れ等がなく、開閉位置が適正で開閉操作が容易に出来るか、また「常時開」「常時閉」の表示が適正か目視や手で操作することにより確認を行う。

ろ過装置

本体やろ過網等の変形・破損・漏れ・異物の堆積等がないか目視や分解して確認を行う。

このろ過装置にはY型ストレーナやフート弁に付属するろ過網も含まれます。

逃し配管

変形・破損・腐食・漏れ等がなく、逃がし水量が適正であるかを加圧送水装置を締め切り運転させて確認を行う。※設置時と比べて著しい差がないこと。

配管等について詳しくは下記の記事を参照してください。

 

逃し配管について詳しくは下記の記事を参照してください。

 

泡消火薬剤貯蔵槽等

消火薬剤貯蔵槽

変形・破損・漏液・漏気・著しい腐食等がないか目視にて確認を行う。

消火薬剤

目視および液面計等により以下の事項について確認を行う。

※貯蔵槽に設けられている排液口のバルブを開き、消火薬剤をビーカー又はメスシリンダーなどの容器に採取すること。また採取は液の上部・中部・下部から採液するのが望ましい。

    • 変色・腐敗・沈殿物・汚れなどがないか確認する。
    • 規定量以上貯蔵されているか確認する。

圧力計

以下の事項についてゲージコック又はバルブ等を閉じて圧力計の水を抜き、指針のゼロ位置を確認し、ゲージコック又はバルブ等を開けて指針の指示値を目視にて確認を行う。

    • 変形・破損などがないか確認する。
    • ゼロ点の位置、指針の作動状況及び支持値が適正か確認する。

バルブ類

変形・破損・漏れ等がなく、開閉位置が適正で開閉操作が容易に出来るか確認する。また「常時開」「常時閉」の表示が適正か目視や手で操作することにより確認を行う。

 

泡消火薬剤混合装置及び加圧送液装置

外形

変形・破損・漏れ等がないか目視にて確認を行う。

薬剤混合装置(調整機構を有するものに限る)

下記の事項について目視や設計図書により確認を行う。

    • 調整機構は設置時と同じであるか確認する。
    • 配管部分の制限事項及び能力が維持されているか確認する。
    • ※混合方式は数種類あり、製造業者によりその機構が異なるので、混合器・送液装置・比例混合の為の調整機構及びこれらを連結する配管部分の制限事項、能力については設計図書により確認する。
    • ※混合装置周りの配管に設けられるバルブ類(逃がし弁等の安全装置を含む)の開閉についてはその回路及び充液部または乾式部を設計図書により確認したうえ点検のための操作を行うことが重要で、特にその機構を熟知しないまま調整機構の調整・整備を行わないこと。

加圧送液装置

運転中に著しい漏液がないか、加圧用ポンプを用いるものにあっては、加圧送水装置に準じた点検を行い機能が正常であるかを目視にて確認を行う。

※加圧送液装置を運転することにより、薬剤貯蔵槽に還流してその機能を確認できるものにあっては薬剤貯蔵槽内で起泡きほうおよび溢液いつえき(液があふれ出す事)に注意すること。

 

泡放出口

外形

変形・破損・腐食・つまりなどがないか、他のものの支え・吊りなどに利用されていないか目視にて確認を行う。

泡放出障害

泡ヘッドにあっては周囲に泡の分布を、高発泡用泡放出口にあっては、泡の流動を妨げるものがないか目視にて確認を行う。

未警戒部分

間仕切り、たれ壁、ダクト・棚等の変更・増設・新設などによって、ヘッドが設けられていない未警戒部分がないか目視にて確認を行う。

 

流水検知装置・圧力検知装置

バルブ本体及び付属品

目視又は検知装置の試験弁などの操作によりバルブ本体、付属バルブ類、圧力計等の機能を確認する。

    • 漏れ・変形・破損等がないか。
    • 圧力計の指示値が適正であるか。
    • 開閉位置及び機能が正常であるか。
    • 「常時開」「常時閉」の表示が適正であるか。

リターティング・チャンバー

変形・破損・腐食等がなく、オートドリップ等による排水が有効で、遅延操作が適正であるか目視や所定の操作にて確認を行う。

圧力スイッチ

変形・破損・端子の緩み等がなく、設定圧力値が設計図書どおりで、設定圧力値どおりに作動するか目視やドライバーなどで確認を行う。

音響警報装置及び表示装置

検知装置の試験弁などの操作により以下を確認する。

    • ベル、サイレン、ゴング等の鳴動等が確実に行われるか。
    • 表示灯等に破損等がなく、確実に表示されること。

 

一斉開放弁(電磁弁含む)

  • 目視・ドライバー等により漏れ・変形・破損・腐食・電磁弁等の端子の緩み・脱落等がないかの確認を行う。
  • 一斉開放弁の二次側の止水弁を閉止するとともに排水弁を開放(又は一斉開放弁下部のプラグを外して配水管を取りつけ)し、手動式起動操作部の操作により、一斉開放弁が確実に起動し、開放されるか確認を行う。
この場合において、設置後15年を経過したものに限り実施することとし、設置後20年を経過しないものにあっては、設置後15年を経過した日以後5年を経過する日までの間に、設置後20年を経過したものにあっては、機能が正常であることを確認した直近の日以後5年を経過する日までの間に実施すること。

ただし、当該期間内に総合点検において機能が正常であることを確認したときは、その日において実施したものとみなす。

 

防護区画

※高発泡を用いる泡消火設備に限る。

区画変更等

間仕切りによる防護区画及び開口部面積に変更がないか目視にて確認を行う。

開口部の自動閉鎖装置

変形・破損・腐食等がなく、確実に作動するか目視や起動装置の操作により確認を行う。

 

非常停止装置

※高発泡を用いる泡消火設備に限る

以下の事項について目視や手で操作することにより確認を行う。

  • 操作部・伝道部及び起動部に変形・破損などがないか確認する。
  • 電動機駆動ファンにより発泡させる泡発生機を有するものにあっては当該電動機の停止及び泡水溶液の送液を停止する機構が正常に作動するか確認する。
  • 水流駆動ファンにより発泡させる泡発生機を有するものにあっては、泡水溶液の送液を停止する機構が正常に作動するか確認する。
  • その他の機構により泡を発生させるものにあっては、当該機構により泡の発生を停止する機構が正常に作動するか確認する。

 

泡放射用器具格納箱等

泡放射用器具格納箱

周囲の状況

使用上及び点検上の障害となるものがないか目視にて確認を行う。

外形

変形、破損等がないか、また扉の開閉が容易にできるか目視や扉の開閉操作にて確認を行う。

表示

移動式泡消火設備である旨の表示が適正にされているか目視にて確認を行う。

 

ホース及びノズル

外形

ホースを格納箱から取り出して目視や手で操作して以下の事項について確認を行う。

    • 必要本数が所定の位置に正常に収納されているか
    • ホース等に変形、破損、腐食などがないか
    • 接続部の脱着が容易にできるか確認する。

ホースの耐圧性能

ホースの製造年の末日から10年を経過した日以降に点検を行う場合に限る。ただし、ホースの耐圧性能に関する点検を行ってから3年を経過していない場合を除く

ホースの末端部に充水し、耐圧試験機等により所定の水圧を5分間かけて以下の事項について確認を行う。

  1. 加圧するまえに結合金具などの接続状況が適正であることを十分に確認する。
  2. 空気の残留がないことを確認してから加圧する。
  3. 所定の水圧は「消防用ホースの技術上の規格を定める省令」によりホースの種類に応じて定められた使用圧とする。40Aなら0.7Mpa、65Aなら0.9Mpa(ものにより1.2Mpaなど)になる。
  4. 危険防止対策を講じた後、急激な昇圧を避け、圧力計で確認しながら徐々に加圧する。
  5. 耐圧中、耐圧後に変形、破損等がなく、ホース及び金具との接続部から著しい漏水等がないか確認する。(※著しい漏水とは噴水状の漏水または継続率する滴下が生じる状態を目安にし、ピューっと水が出たり、ポタポタ垂れる漏水は不良です。)

ホース接続口

変形、破損、腐食などがないか、着脱が容易にできるか、ホース接続口である旨の表示に破損、脱落、汚損などがなく適正に設置されているか目視や手で操作することにより確認を行う。

開閉弁

漏れ、変形、破損などがなく、開閉操作が容易にできるか目視や手で操作することにより確認を行う。

表示灯

  • 変形、破損、脱落、球切れ等がなく、正常に点灯しているか目視にて確認を行う。
  • 設置位置が適正か目視にて確認を行う。

 

耐震措置

貯水槽、配管、加圧送水装置等の据付支持等を目視及びスパナ等により以下の事項について確認を行う。

  • 可とう式管継手等に漏れ、変形、破損、腐食等がないか。
  • アンカーボルト、ナット等に、変形、破損、緩み、脱落、腐食がないか。
  • 壁又は床部分の貫通部分の間隙、充てん部については、施工時の状態が維持されているか。

 

まとめ

最後までご覧いただきありがとうございます。

今回は泡消火設備の機器点検の部分について解説させていただきましたが、令和3年5月にこの泡消火設備の点検要領について一部改正がありましたのでこの記事もそれに併せてリライトさせていただきました。

改正の主な内容は(簡単に言うと)

  • 一斉開放弁の開放点検について(設置後15年を経過してから点検開始)
  • 総合点検における「分布等」について消火薬剤の機能を維持するための措置(サンプリングなど)を講じている場合は分布や放射圧力、発泡倍率などの項目について、一斉開放弁の開放により確認ができるものとする。

消火薬剤の機能を維持するための措置について詳しくは「泡消火設備の点検要領 総合点検編」にて解説します。